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有川さんとエジプトの三井物産現地エージェントの方 |
私が北嶺で学んだことは、自分が個性的に生きることの大切さ、そして個性的な人から学ぶことの大切さです。
我々の代である10期生には今思い返しても本当にいろいろな同級生がいました。そして皆がその個性を自由に発揮していたと思います。そんな多様な同級生といろいろな場面で一緒に濃密な6年間を過ごす環境は素晴らしいものでした。北嶺での生活の中でいろいろな人に興味を持ち、自分も興味を持ってもらいたいという気持ちが強くなりました。加えて出来るだけ自分の知らない世界に飛び込んで、そこの住人と話す楽しさを学んだのも北嶺でした。理系命だった私が学園祭でのストリートダンスをきっかけに、大学では生活の殆どをダンスの仲間たちと過ごすことになったのも北嶺でのそういった経験が背景にあると思っています。自分と異なる人たちと仲良くなりたい、仕事がしたいという思いを持って就職活動をした結果、総合商社と呼ばれる職種の会社に入社しました。入社してからは中東とアフリカ向けの農薬の輸出を担当して日本の農薬メーカーと現地の農家を訪問し、現在は会社の制度で、ブラジルで勤務しており、鉄道のビジネスを担当しています。
ブラジルは歴史的背景からインディオ、黒人、白人、アジア人(日系人が世界で一番多いのは日本から一番遠いブラジルです)が混在しており、世界の中でも特に多種多様な人が住んでいる国の一つです。自分が知らない分野で、自分が話したことの無い人たちと一緒に仕事が出来る総合商社という会社は、自分にとって非常に刺激が多くやりがいがある仕事です。
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ブラジルのストリートダンスの仲間と有川さん |
私見ですが、人間が最も成長するのは出来るだけ自分と違う人と会い、自分の考え方に出来るだけ大きな衝撃を受けた時だと思っています。その経験で考えが変わるのも良し、それでも自分の考えが正しいと思うのも良し、どちらにしろ自分自身を深くしてくれるのではないでしょうか。特に中高生時代のそういった経験はより一層自分を成長させてくれると思うので、北嶺時代はいろいろな事・人に興味を持って飛び込んでみたらどうかなと思います。
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